活動趣旨
現在、日本に暮らす外国人は200万人を超えます。これらの人たちは戦後、様々な理由から来日し、日本人もまた諸国を頻繁に訪れる中で互に接する機会も急速に増えました。しかしながら、医療、出産育児、教育、就労など、日常の生活で直面する問題は、文化・背景の異なる人々にとっては大きな障害をもたらしています。
特に、生きるために来日した人たちにとっては、福祉や人権など緊急に対応すべき問題を抱えながら同時に定住日本人からの差別や蔑視という苦痛を受けることも多いのです。 この差別には、国や社会による制度的なものと、人々による偏見上のものがあります。
なぜ人は差別をするのか、それはその人々がこれまで受けてきた教育や親のうえつけなどが大きく影響しているといえるでしょう。
人は、相手の立場にたてば、ひどいことはできないはず。認められないからこそひどいことをします。しかし悲しいことに、世の中から差別や偏見を消し去ることはできません。
では、はたして私たちにできることは何でしょう?
私たちは、そのたちはだかる壁を崩していきます。それは草の根の支援活動を通して日本社会が抱えている問題を浮き彫りにし、国家ではく地域から変えていく布石となります。
問題の多い日本社会の中で外国人はつらいことがあるとしても、日本で暮らして幸せだった、日本にきて良かったと思える社会であることこそが、定住日本人を含むすべての人にとって住みよい社会といえます。
私たちは、人種、国籍、思想、歴史、文化の「違いをのりこえ、人として尊重される社会」を目指しています。
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